個人再生したらクレジットカードはいつから作れる?クレジットカードの審査に通るコツを紹介

最終更新日:2024年09月04日

個人再生したらクレジットカードはいつから作れる?クレジットカードの審査に通るコツを紹介

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個人再生したらクレジットカードはいつ作れる?

個人再生したからと言って永遠にクレジットカードが作れないという訳ではなく、一定の期間を空ければまた作ることが出来ます。
それは、金融事故には時効があるからです。
金融事故は信用情報に記載されますが、一定の期間が経てば消えます。
信用情報に金融事故の形跡が無ければクレジットカードの審査に通過する可能性は十分にあります。

個人再生して完済してからクレジットカード作れるには5年~7年かかる

個人再生とは、債務者が裁判所に申し立てをして、少なくなった後の金額を原則3~5年間で分割して返済していく手続きのことを言います。

個人再生して、大幅に少なくなった返済額を完済してから5年~7年はクレジットカードを作ることはできません。
信用情報機関に5年~7年は個人再生を行ったことが記録されるからです。

指定情報機関 主な加盟会社 記録される期間
株式会社日本信用情報機構(JICC) 大手消費者金融
クレジットカード会社
5年間
株式会社シー・アイ・シー(CIC) クレジットカード会社
大手消費者金融
信販会社
家電量販店
百貨店
※加盟する会社の約6割が貸金業者
5年間
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)(KSC) 銀行、信用金庫、JA(農業協同組合) 7年間

カード別の登録されている信用機関

None CIC JICC KSC
三井住友カード △(一部運用)
楽天カード ×
アメリカンエキスプレス
クレディセゾン
三菱UFJ銀行
三菱UFJニコス
三井住友信託銀行 ×
JCB
セブンカード
ダイナース ×
労金カード

今利用しているクレジットカードはどうなる?

利用しているクレジットカードは強制解約される

個人再生を申請すると、利用しているクレジットカードは強制的に解約されます。

債務者(借りた側)が弁護士や司法書士に個人再生を依頼すると、弁護士や司法書士はクレジットカード会社などの債権者(貸した側)へ債務者の依頼人になったこと、個人再生を行う予定であることを伝える「受任通知」を送ります。

クレジットカード会社はその受任通知を受け取った時点で、原則としてクレジットカードを強制解約するのです。

利用していないクレジットカードも自動的に解約される

個人再生をした後、しばらくはクレジットカードが利用できるケースがあるかもしれませんが、そのまま利用し続けることはできません。

クレジットカード会社は、クレジットカードを発行した後も利用者の利用状況に問題がないかを審査する「途上与信」を実施しているからです。
途上与信の際に個人再生をしたことがわかれば、クレジットカードは自動的に強制解約されます。

また、個人再生直前や直後の使用は最悪の場合詐欺罪が成立してしまうので、返済不可能にもかかわらずカードを利用するのはやめましょう。

クレジットカードが強制解約されてできなくなること

クレジットカードで購入した商品を引き上げられる場合もある

個人再生をした後、クレジットカードを利用して購入したものが商品を引き上げられる場合があります。
それは、クレジットカードでの買い物も借入とみなされるからです。

貴金属や家電製品など特に換金しやすいものが引き上げられることが多く、その判断はクレジットカード会社によります。

クレジットカードで貯めたポイントがなくなる

クレジットカードで貯めたポイントはクレジットカードを強制解約されると全て消滅してしまいます。
もちろん、ポイント決済もできなくなります。
強制解約される前にポイントを利用額の支払に充てたり、他のポイントに交換するなどの対策を行いましょう。

公共料金などの定期的な支払いが出来なくなる

クレジットカードでの支払いが出来なくなるので、クレジットカードを利用して支払っていた公共料金や携帯電話・スマホ料金が出来なくなります。
口座振替にする・コンビニ支払にするなどの代替で支払う方法を考えましょう。
また、公共料金などの支払方法をきちんと変えることも忘れないようにしましょう。

もし、支払方法を変更せずに滞納をしてしまうと、ブラックである期間が長引いてしまうので必ず忘れずに行いましょう。

個人再生後クレジットカードを作る時のコツ

信用情報を確認する

一応完済から5年~7年で信用情報が消されますが、本当に消えているのか確認したい場合は、各信用情報機関に確認しましょう。

指定情報機関 金額 分かるまでの時間
株式会社日本信用情報機構(JICC) 1,000円(郵送なら+300円) スマホアプリからの申込・・・1~3営業日
郵送・・・1週間から10日
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 500円(郵送なら+1,000円) インターネット・・・1~3営業日
郵送・・・約10日
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)(KSC) 500円(郵送なら+600~700円) スマホ・・・1~3営業日
郵送・・・1週間から10日

個人再生後5~7年以降に申し込む

個人再生をすると信用情報に記載されて、クレジットカードの審査が非常に通りにくくなります。
しかし、先程も言った通り、一生ブラックという訳ではなく、5~7年経つと自動的に個人再生した記録が無くなります。
その後に申し込めば、金融事故をしているという事実が無くなるので、審査に通りやすくなります。

クレヒスをさらに積むとより審査に通りやすくなる

消費者金融系のクレジットカードは独自の審査をしているため、審査に通りやすくクレヒスづくりにはピッタリです。
健全なクレヒスを作れば、他のクレジットカードの審査に通りやすくなります。

最初消費者金融系のクレジットカードでクレヒスを作り、本命のクレジットカードに申し込むのも手です。
1つ目のクレジットカードと2つ目のクレジットカードは最低でも半年以上は明けないと審査に落ちやすくなってしまうので注意です。

以前利用していたカード会社は避ける

新しくカードを作る時、以前利用していたカード会社やその系列の会社に申し込むことは辞めましょう。
信用情報は改善されても社内ではまた別で信用情報を管理している場合があります。
普通信用情報は5年で消えますが、社内での信用情報は一生消えません。
いわゆる社内ブラックというものです。

社内ブラックになると絶対に審査に通ることが出来ません。
個人再生前に利用していたクレジットカードやクレジットカード会社系列のものには申し込まないようにしましょう。

希望限度額を低めにする

クレジットカードでは希望の限度額を入力することがあります。
その際の限度額はできるだけ小さく設定しておきましょう。

信用情報に何も記載されていないため、多めに設定してしまうとそれだけ支払える信用があるのか判断することが出来ません
故に審査落ちしてしまう可能性が高くなるのです。

きちんと利用額を期限に支払ったり、クレジットカードを定期的に利用し続ければ自動的に増額されるので気長に待ちましょう。
また、大体のクレジットカードは半年ほど使っていれば、増額申請することが出来ます。

キャッシング枠付きにしない

クレジットカードのキャッシング機能とは利用可能枠分借入ができる機能です。
申込をする際にキャッシング枠付きにすると、より厳しく審査が行われます。

もし、クレジットカードでキャッシング機能を利用したい場合はある程度利用してから、追加でキャッシング機能に申込をすることをおすすめします。
多くのクレジットカードでは会員ページで申し込むことが出来ます。

同時に複数のクレジットカードに申し込まない

クレジットカードの申込履歴も信用情報に登録されます。
同時に複数のクレジットカードに申し込むと、お金に困っているのか、毎月の利用額の支払が滞ってしまうのではないかと疑われてしまいます。
疑われてしまうと審査に通ることが出来ません。

複数のクレジットカードが欲しいという方は、半年以上間を空けて申し込むと良いでしょう。

安定した収入を得る

審査では、「安定・継続」した給料があるほうが返済能力が高いと判断され、審査に通過しやすくなります。
2か月以上勤続して、最低でも生活できる程度に収入があれば安定した収入があると判断されます。

特に派遣社員やアルバイトの方は、収入にムラがある人が多いでしょう。
申し込む直近2か月は収入に差が出ないよう心がけるとより審査に落ちにくくなります。

個人再生直後でもクレジットカードが持てない場合の代替手段

審査が要らないキャッシュレス決済ができる代替手段を紹介します。

デビットカードを使う

デビットカードとは、カードでの支払いと同時に銀行口座から即時に引き落とされる仕組みのカードです。
銀行口座から現金を引き出さずに支払いができる利便性や、銀行口座の残高以上にお金を使えないので使いすぎ防止になります。

もちろん、個人再生直後でも銀行口座の新規開設もできます。

プリペイド型電子マネーを使う

プリペイドカードとはあらかじめお金をチャージ・入金して、その額面の商品やサービスを購入することができるカードのことです。

プリペイドカードには、「使い切り型」と「チャージ型」の2つのタイプがあります。

「使い切り型」のプリペイドカード

「使い切り型」のプリペイドカードとは1,000円や3,000円など、あらかじめ使える金額が決められているカードを購入し、使用するカードです。
『図書カード』や『QUOカード』などのギフトカードが「使い切り型」プリペイドカードです。

「チャージ型」のプリペイドカード

チャージ型」のプリペイドカードとは、入手したカードにチャージ(入金)をして使用するカードです。
残高がなくなった場合には、新たにチャージをすると、繰り返し使用することができます。
チャージの方法は、カードの種類によってさまざまですが、専用機やコンビニのレジなどで現金を支払う方法や、銀行口座の残高からチャージする方法などがあります。
『nanaco』、『WAON』、『Suica』、『PASMO』などが「チャージ型」プリペイドカードになります。

モバイル決済サービスで決済を行う

モバイル決済とはスマートフォンを用いて支払いを行う決済手段のことを言います。
スマートフォン決済、スマホ決済とも呼ばれます。
コード決済や電子マネーなどモバイル決済の種類があります。
具体的にPayPay、LINE Pay、楽天ペイ、iD、QUICPay、、Apple Pay、Google Pay、交通系電子マネーなどがあります。

モバイル決済サービスも、デビットカード同様に即時支払い方式のため、個人再生中でも利用可能です。スマートフォンにアプリをインストールして、銀行口座と連携させて利用できます。

家族カード(ファミリーカード)を使う

家族カードとは、カードの本会員と生計を同じくする家族・親族などの家族に発行できるクレジットカードで、本会員の銀行口座からまとめて引き落とされます。

家族がクレジットカードを持っている場合は家族カードを発行してもらえば、個人再生直後でもクレジットカードを持つことが出来ます。
それは家族カードの発行時の審査の対象は本会員なので、家族カードを持つ本人は審査の対象になりらないからです。

ただし、クレヒスは作ることが出来ないのと、支払いが本会員に行くので使いすぎにはくれぐれも気を付けてください。

ETCカードパーソナルを使う

ETCカードパーソナルは審査がないので信用情報や属性に自信がない方でも申し込むことができます。

また、深夜や休日に約30%引き、利用回数によって変わりますが平日の朝夕なら最大50%引きになるなどの割引を受けることができます。
平日の朝夕の割引は ETCマイレージサービスに登録をしないと割引を受けられないので登録必須です。

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